2017/10/14

ぴゅう太とデータレコーダーに関するメモ

既知の情報として『ぴゅう太はデータレコーダーを選ぶ』とあるが、何らかの解決手段が無いのか調べてみたことのメモ書き。

ぴゅう太mk2は所有していないので不明だが、改善してあるのかな…。

(以下メモ)

トミーが推奨したデータレコーダー

ぴゅう太のマニュアルに目を通した限りでは特に明記はないが、ぴゅう太Mk2のマニュアルには以下のデータレコーダーを推薦している。
  • ナショナル
    RQ2739
    RQ8200
    RQ8300
  • 東芝
    PA7230
  • 三洋
    MR-33DR

データレコーダーとの接続について

ぴゅう太の場合はCMT-INとOUTが他のPCと逆のようだ。
マニュアルではプラグの赤をレコーダーの再生端子へ、白をレコーダーの録音端子へ接続するようになっている。
また、『セーブ・ロードをする場合は他方のプラグを抜け』とある。

ぴゅう太Mk2では一般的なPCと同じく、プラグの赤をレコーダーの録音端子、白をレコーダーの再生端子へ接続するようになっている様子。
セーブ・ロード時に他方のプラグを抜く旨の記載は無し。

とりあえず、所有しているデータレコーダー(aiwa DR-2)ではロード時は、「オシエテ」でもデータを見つけられない。
位相を反転(PHASEスイッチをON)すると、「オシエテ」時にデータを見つけることができるが、ファイル名がおかしい。
付けたファイル名の1文字めを見失うか、ファイル名が空欄になってしまう。

DR-2では録音・再生のレベル変更が出来ないので、PCにwav形式で録音・再生してみたが、こちらはデータレコーダーで一旦記録したもの、ぴゅう太実機から直接記録したもの両方とも100%失敗。
波形編集ソフトで位相を反転させたり、サンプリング周波数・ビットを変更や録音・再生レベルを調整してみたが状況に変化無し。

ここで、ロード失敗することはともかく、「オシエテ」時のデータを見つけることができる・できない理由が音声データではなく、ハードウェア側に何らかの解決手段があるのではないかと考え、調べてみることにした。

ハードウェアとCMT-ケーブルの疑問

 いつもの事ながらハードウェアはEnriさんの解析資料を参照したが、ここでぴゅう太のマニュアルに記載されているCMT端子のピンアサインと異なる事に気付く。
付属ケーブルを調べると、
1:N.C.
2:プラグ赤・白のスリーブ
3:N.C
4:プラグ赤のチップ
5:プラグ白のチップ
…このようになっている。
MSXやm5で使ってるCMT-ケーブルはリモート端子があるためピン数は異なるが、CMT-IN・OUTに関しては同一。

ぴゅう太本体側はDINジャックと各部抵抗・GNDをテスターで導通を調べた程度だが、Enriさんの資料と一致したことを確認した。

ここで、マニュアルのピンアサインが間違っていて、Enriさんの資料の方がDINコネクタのピン番号の振り方は異なるがこちらの方が正しいと判断し、では他機種の場合はどのようなピンアサインとなっているか調べてみたが、見事なまでにぴゅう太のマニュアルのものとEnriさんの資料のものの2つに分かれていた。

CMT-IN(ぴゅう太においてはCMT-OUT)に関しては位相の正逆と考えられるが、CMT-OUT(ぴゅう太においてはCMT-IN) の場合はどういうことだ?

基準レベルがどこになるのかは置いておいて、レコーダー側から見ると逆相で録音した信号を、更に反転させて再生していることになっているか?
ただ、波形編集ソフトで反転した時は全くダメで、データレコーダーの反転スイッチの時は何らかの反応があったことから、電気的に反転させなければならないか??
※ぴゅう太のマニュアルにもロードができないものは、『レコーダーの出力端子の逆のため』との記載がある。

考えていてもしょうがないので、とりあえずプラグ赤のチップとスリーブの配線を入れ換えしてみたところ、PCで録音・再生する方は何らかの反応をするようになった。
但し、ロードの時は『他方のプラグを抜く』という、マニュアルに記載されていることを守らないと100%失敗する。
PC側のインピーダンスが影響してしまうのか?

とりあえずはセーブ・ロードができそうなので、どれくらいの精度・レベルで録音・再生すれば良いのか調べてみた。

録音・再生について

wavファイルの録音・再生にはSoundEngineを使用した。
PCにより差異があるかもしれないが、再生時のPC音量を100%固定とした場合、
  • モノラル1ch
  • 8bit
  • 22.050Hz
  • 録音レベルは波形の振幅が0dbを振り切る
…これで、安定してロードできるようになった。
ちなみにエミュレータ(ePyuTa)で保存したwavファイルを、ぴゅう太実機でロードできることは確認したが、市販のテープソフトは所有していないので不明。

試してみたいが、手に入らないだろうな…。

おわり

(追記)
ベーマガの投稿プログラムをひとつ入力して、PCへwavファイルでセーブ・ロードが問題なく行えることを確認した。
しかし、その音声をデータレコーダーへ録音したものは、録音レベル調節やCMTケーブルの抜き差しなどをやってみたが100%失敗。
CMTケーブルの極性変更前に見られたファイル名は壊れているが、とりあえず応答した現象も見られなくなった。

やはり、CMTケーブルとは別の相性問題があるようだ。

(追記2)
twitterで教えてもらったが、ナショナルのデータレコーダーの場合は、CMTケーブルの赤白両方のプラグを挿しているとエラー率がかなり上がるらしい。

また、NECのPC-DR330も相性の良いデータレコーダーの様子。
相性の良いデータレコーダーの場合は、CMTケーブルのプラグを両方差し込んでいても影響が出ないようだ。
結局のところ、『相性の良いデータレコーダーを入手する』一番の解決策みたい。

(追記3)
『ぴゅう太買えや!』さんのテープソフトを入手したのでいくつか確認作業を行ってみたが、aiwaのDR-2では結局ロードはできず。
このデータレコーダーが悪いとは一概には言えないが、リールのスピードが若干早くて1分に1秒程度進んでしまうようだ。
(メンテの際に適当なベルトと交換したから?)

代替として祖母が使用していたパナソニックのRQ-8150という型番の「盲人用」テープレコーダーでロードができた。
ただし、これはいつ頃の製品なのか、そもそも市販していたものか(病院で販売?)全く不明なもので、推奨できるものではない。

また、このレコーダーの出力は逆相なのではないかと思うが、色々と検証はしてみたけれど、本当に位相が重要なのか少し疑問に感じた。
しかし、Twitterで教えて頂いたが、理想的に考えると出力の正逆を変更しても波形の幅には変化は生じないがずだが、実際にはレコーダーによっては変化が生じてしまうようだ。
(その理由については知識が無いので理解できず…)

テープソフトのwavファイル化も、テープ音声を直接録音する方法ではうまくいかず、ぴゅう太実機に一旦ロードしたものをPCにwavファイルで録音したものは実機への再ロード及び、エミュレータ(MAME)での使用を確認した。
実機へのロードは記事中の精度が限界のようだが、エミュレータへはもっと精度を落として8bit/4kHzでも 使用できるようだ。

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